日中友好を考える2005/12/05 23:09

石平『「日中友好」は日本を滅ぼす!-歴史が教える「脱・中国」の法則』講談社+α新書

歴史から見た日中関係をといた本。
なかなか面白い本だった。
この前に読んだ柘植の本とともに大きく頷いた。

やはり、政治と経済は切り離して考えていくべきだろう。
大きな国で多くの問題を抱えた中国は必ず崩壊の日が来ると思える。
巻き込まれないように、日本は距離をとって独自の道を歩むべきだと考える。

一刻も早い崩壊を望む。

憲法を考える2005/12/06 22:52

大塚英志『憲法力-いかに政治の言葉を取り戻すか-』角川Oneテーマ21

本書は、憲法を自分の言葉で書いてみることで「憲法力」を養っていこうというもの。
著者は護憲派とのことである。

現在、改憲の動きが激しくなっている。
自民党は結党50周年を向かえ独自の憲法案を出した。

自分は、国家として軍隊は認めながらも、憲法では現行の精神を守り、世界に自由と平和を広げていくのが日本の役割だと考える。
軍隊は、国家として保持する必要があるが武力の使用は、国家に脅威が迫ったときと、世界平和を守るために限定すればよいのではないかと思う。

みんなが真剣に国家のあるべき姿を議論していくことが必要であると考える。

やっとかめ再び2005/12/10 00:17

清水義範『やっとかめ探偵団と鬼の栖』光文社文庫

またまた、『やっとかめ探偵団』を読んだ。
今回は文庫に2話が収録されている。

どちらも「まつ尾」ばあさんの推理がさえ、とても面白かった。
愛知や名古屋のローカルネタがまた良い。
名東区の写真屋さんが殺されるが、今の住居のすぐ近くであったりする。

是非、映画化をしたら良いと思う。
他のシリーズも読んでみたい。

大和魂を見た。メキシコ移民団-照井亮二郎の生涯-2005/12/21 23:51

川路賢一郎『シエラマドレの熱風-日・墨の虹を架けた照井亮二郎の生涯』パスコジャパン

本書は、明治維新後に榎本武揚が組織した「榎本墨西哥移民団」に自由移民として加わり、メキシコに生涯をささげた照井亮二郎の生涯を描いている。

初めてのメキシコへの移住者として悪戦苦闘する様が、彼が残した書簡を中心に描き出されている。

榎本移民団はある程度成功したのだと思っていたが、どのような経緯や結末を迎えたのかも知ることが出来た。

ちなみに著者は、前の部署の上司だった。
もっと色々なことを聞いておけばよかった。

男たちのYamatoと大和魂2005/12/23 22:43

今日は、『男たちのYAMATO』を見た。

どのような内容か楽しみにしていた。
期待通りというべきか、期待を裏切られたというべきか。
とにかく、号泣した。
良い映画だったと思う。
間違いなく、好きな邦画リストに加わる1作だと思う。

世界最大、最強の戦艦大和の生き残りの老人の回想を中心に物語りは進む。
少年兵がどのような思いで死地に赴いたのか。
3千名の兵には、3千の物語がある。

心に残ったのは、長島一茂が演じる臼淵大尉が、幕末の薩英戦争、馬関戦争を経て敗れて目覚め、進歩するしか無いと語ったせりふは良かった。

今の日本も、もう一度痛い目を見て「目覚める」しかないのか。

また、仲代達矢が「60年生きてきて、生きることの意味を知った」と語った。
世界で紛争が続くなか、また米国が世界を戦場とする中、多くの国の人たちにもこの映画を見てほしい。

「生きることとは何か、死とは何か」を考えてほしい。
もちろん、現代の殺伐とした日本においてもだ。
幼児虐待が増えているが、この映画を見て、わが子の命を考えてほしい。

舞台は戦場であり、戦艦大和であったが、主題はもっと大きな「生きるとは、死ぬとは」ということであった。

老船長とそれを補佐する15歳の少年。
この少年のその後の成長を見てみたい。

エンドロールでの映像と長渕の歌がまた良かった。
最初から最後の最後まで良かったと思う。

欲を言えば、それぞれの人物のドラマをもっと掘り下げてほしかった。

でも、良かった。

さあ、長渕を聞こうっと。