沈黙の艦隊2008/04/06 11:42

かわぐちかいじ『沈黙の艦隊』講談社

中学生の頃に読んでいた漫画だが、最後まで読んだことが無かった。
全巻を借りることが出来たので、最初から最後まで初めて読んだ。

漫画ながら壮大なスケールで展開される物語。
いまだに紛争がなくならない世界において、一つの選択肢として実際に考えられるものなのかも知れない。

米国の傲慢で勧められたアフガンやイラクでの戦争を考えると国連常設軍なども必要なのかなと考えてしまう。

最後は、主人公がいなくなっても意思は続いていくのだが海江田艦長には、もっと活躍して欲しかった。

登場人物はみんな個性的で物語に厚みがある。
現実の世界でもあんな政治家に登場して欲しいと思う。

Golpe de Estadio2008/04/07 22:59

この間書いた映画と同じコロンビア人監督、Sergio Cabrera監督のGolpe de Estadioを見た。

1998年の作でPremio Goyaの最優秀外国作品にノミネートされたものだ。

全編コメディでコロンビアが直面するゲリラ問題とサッカーW杯予選とが重なって話が進んでいく。
映画の中では、コロンビアがアルゼンチンに5-0で勝った伝説の試合のゴールシーンも出てくる。

今まで見たコロンビア映画では、この作品が一番好きです。

Golpe de Estadoはクーデターとの意味ですが、映画の題名もEstadio(サッカーコート)と掛けられています。

神の火2008/04/12 19:15

高村薫『神の火』新潮文庫

お借りした本で上下2冊セットでした。

高村薫の本は重たく暗い雰囲気が漂っていてあまり好きなほうじゃないんですが、ほかに読む本が無いので読みました。

原子力発電所とスパイとテロと、題材は私の好きな内容が揃っていた。
最後のテロを淡々と準備していく部分が個人的には好きでした。

下巻の真ん中部分から、船上生活が始まるんですが、船上生活も私の憧れです。

いろんな意味で、面白い本でした。

だいじょうぶか、わが祖国日本!!2008/04/18 23:38

海外在住なので、日本の状況は良くわからないですが、Yahooニュースで訴訟がらみのニュースを2件見つけた。

一つは、北海道のニュースで高速道路で飛び出した狐を避けて事故死した人の両親が道路公団を訴え勝訴したもの。
もう一つは小学校で自習中に子供どおしでふざけていて怪我をして、教員を訴えたもので、こちらは原告が最高裁で逆転敗訴した。

どちらも、肉親を失ったり怪我をしたりの悲しみや苦痛は理解できるが、告訴できる内容であるのか疑問に思ってしまった。

高速道路は、自然の中に人間が勝手に道路を作ったものであり公団監理責任を問うことが妥当であるのか。

もう一方は、子供達がふざけあっていて怪我をしたのに教員の監理帰任を問うことが妥当であるのか。

少し前の日本社会なら、このような訴訟は起きなかったのではないか。

変なグロンバリゼーション(米国化)でこんな訴訟が日本で起きているとは知らなかった。
自分の義務や責任を棚上げにして他人を訴えるのは、日本文化や社会にには無かったのではないか。

悪い部分だけ見習うのではなく、日本文化の良い部分はしっかりと認識して継承していきたいものです。

中国と聖火リレー2008/04/26 19:03

日本の長野県で行われた聖火リレー。

こちらのCNN西語版でも、妨害が入ったニュースが流されていた。
NHK国際放送でも、臨時ニュースの扱いで報道された。

マスコミは妨害を待っていたようで、それのみ取り上げている感じだ。
今回のオリンピック反対や世界各地で行われる聖火リレーでのデモや妨害が何故起きているのか、掘り下げた報道がなされているのだろうか。

チベットや東トルキスタンなどで何が起きているのか、オリンピックのお祭り騒ぎだけで良いのだろうか。
中国は武力を持っても独立を阻止するが、もともとは別の国であり、中国が武力併合した歴史を持つ。

何が正しいのか、日本の政治家も国際社会の場で正しいことを発言していって欲しい。

日本の国益から見ると、中国は分離して連合国家になるのが良いと思うのだが。