吾以靖国也2008/07/26 11:08

坪内祐三『靖国』新潮文庫

ぶらっと本屋に入り、目に入り買ってしまった。
もうそろそろ、8月15日が近づいてくるので、どんな成り立ちが会ったのか興味があった。

本書は、いまの靖国神社である招魂社がどのように出来て、その後、市民の中でどのような位置づけの空間であったのかを紐解いてゆく。

市民憩いの場、行楽地であった靖国神社が政治的利用によりゆがめられてきた部分がなんとなく理解できた。

いま、別の本を読んでいるのだが、中曽根康弘は日本の政治史上でとんでもない総理大臣であったことが本書も含めて理解できた。
いまだ、現役とは恐ろしい限りだ。

う~ん、通訳って奥が深い2008/07/28 22:03

鳥飼玖実美子『歴史をかえた誤訳』新潮文庫

通訳・翻訳家から見たコミュニケーションのあり方、誤訳により外交問題に発展したケースなど、面白い話題が沢山だった。

なんとなく、スペイン語で通訳もどきを頼まれた際に「う~ん、自分には通訳は無理」って思ってましたが、この本を読んで、プロフェッショナルがどういうものか、思い知りました。

最後の章の江戸時代の通詞の部分は、個人的にはもっと掘り下げて欲しかったな。

なかなか面白い一冊です。
国際社会に出たい貴方にお薦めの一冊。