蒼氷と神々の岩壁2009/01/03 10:49

新田次郎『蒼氷・神々の岩壁』新潮文庫

この本は、『蒼氷』『疲労凍死』『怪獣』『神々の岩壁』の4編の小説が入っている。

高校生のときに読んでいる本で有るが、殆ど覚えていなかった。
『蒼氷』は愛鷹山も出てくるのに、なぜに記憶に残っていなかったのだろうか。

この四編の中では、『蒼氷』が良かった。
『怪獣』も単独で山に行くときは、びくびくしてしまう心理がうまく書かれていると思う。

『疲労凍死』は死んだ弟の死因を解明するべく、兄が復讐劇を展開する。
結末は驚きの展開が待っている。

山を舞台とした面白い小説集です。