遥かなりK12とパキスタン2009/12/08 22:45

岩坪五郎編『K12峰遠征記』中公文庫

神田の古本屋で目に留まり買った本。
海外登山が盛んになった1970年代、京都大学のK12遠征隊の記録だ。

面白いのは、鉱物資源調査隊や医学隊が一緒に渡航しており、彼らの活動記録も記録されていることだ。

文化や風習などがいきいきと書かれている。

すべての記録が清々しい本でした。
残念ながら、K12峰に初登頂した二人は遭難という結末でしたが、遭難の悲壮さを押さえた遠征記録です。

こんな記録もあってよいかと思います。
なくなられたお二人も満足されているのではないかと思ってしまいます。

狼は帰ってこなかった。2009/12/12 09:06

佐瀬稔『狼は帰らず-アルピニスト・森田勝の生と死』中公文庫

登山家森田勝の生涯を追った一冊。
彼の岩への執着は凄いものがある。

登山を見付けた彼は、社会からはずれ登山へとのめりこんでいく。
ここまでの生き方は並の人にはできないのではないか。

長谷川恒夫と競ったグランドジョラス。
2度目の挑戦で帰らぬ人になってしまう。

今の時代、彼のようなクライマーがいるのだろうか。
人生を太く短く生き抜いた人だったと思います。

白きたおやかな峰2009/12/18 22:56

北杜夫『白きたおやかな峰』新潮文庫

ちょうど、この前に『K12峰遠征記』を読んで、偶然だがまたパキスタン遠征の物語だった。

本書はパキスタンの未踏峰ディランに挑戦する山男たちの物語。隊長やドクターを初め個性的なメンバーが活躍する。
処女峰に果たして登頂できたのか。なかなか面白い本です。北杜夫はこれが初めて読んだ本です。

是非どうぞ。

定時に帰れるか2009/12/23 11:06

小室淑恵『結果を出して定時に帰る時間術』sasaeru文庫

ブックオフで見付けて買ってみた。
「ワークライフバランス」といわれるが実践はなかなか難しい。

職場にも育児・子育てと仕事を両立している人が多数いるが、頭が下がる思いです。
男性がもっと積極的に育児・家事に参加していかないと、ワークライフバランスや次世代育成などは難しいのでは。

まずは、会社の文化を変えることからかな。
それにしても、日本は残業が多いですよね。

本書は、読むと元気になる本です。
いまの日本は女性が頑張っていますよね。