ある、アルパインクライミング2011/01/04 09:10

菊池敏之『最新アルパインクライミング』東京新聞出版局

『最新クライミング技術』の出版から4年を経ての続編bとの位置づけ。
クラックやナチュラルプロテクション、単独登攀などに関する技術が良くわかる。

嗚呼、単独行。2011/01/12 22:15

加藤文太郎『新編 単独行』ヤマケイ文庫

新田次郎の『孤高の人』で有名な加藤文太郎の書。
単独行者として、新田次郎作品のイメージが強すぎたせいか、だいぶ印象が違った。

冬期単独登山で様々な記録を残してきた人だが、個人的には松濤明の方が好きです。

嗚呼、南壁。2011/01/17 18:48

藤木高嶺『ああ南壁 -第2次RCCエベレスト登攀記』中公文庫

第2次RCC隊のエベレスト南西壁登山隊の記録

著書はRCC創立者藤木九三氏の子息で、同隊に朝日新聞特派隊員として参加した藤木高嶺氏。
これまで中公文庫で、加藤保男、長谷川恒夫、森田勝氏らの書いた本を読んできたが、新聞記者の視点から書かれた本書も面白い。

氷結果汁の森2011/01/21 23:08

熊谷達也『氷結の森』集英社文庫

熊谷達也の「森」シリーズの「マタギ」三部作の最終巻。
これまでの『邂逅の森』や『相克の森』も良かったですが、本書もとても良い。

主人公の矢一郎の性格が清々しい。
樺太の自然と彼を取り巻く人物達が魅力的だ。

熊谷達也、恐るべし。

クライマー2011/01/22 09:24

高野亮『クライマー』随想舎

天才クライマー吉尾弘の半生を追った本。

この時代の初登攀争いなどの中で、どのようにアルピニズムを追いかけてきたのかが良くわかる。
また、その後の登山の発展への尽力など、同時代のクライマーの中でも吉尾は一頭地抜き出ている。

面白い一冊です。

山の軍曹、鬼軍曹2011/01/23 10:05

木下寿男『山の軍曹カールを駆ける』山と渓谷社

木曽山脈の千畳敷で半生を過ごしてきた木下さんの記録。

小屋を建てるに至った経緯、ロープウェイができるまでの苦労、そして何より、観光地となってしまった千畳敷での遭難対策や、無謀登山者の実態などが率直に述べられている。

山をやる人は、是非、自分がそんな登山者になっていないか確認してみる必要があるのでは。

特務艦隊、恐るべし日本海軍魂2011/01/27 21:52

C・Wニコル『特務艦隊』文春文庫

銛一三郎シリーズ三部作の最終編

今回も銛一が大活躍する。
これまでのシリーズ同様に日英同盟を軸とした男達の友情がまた素晴しい。
この時代の日本人ってどうしてこうも光っているのか。
世界に誇れる日本人がいた時代だ。
開国して間が無いのに本当の国際人達だった。

銛一甚助も健在で、ちょくちょく名前がでてくる。
甚助の『勇魚』から、『盟約』『遭敵海域』『特務艦隊』ともう一度、全てを通して読んでみたくなる。

ニコルさんの次の作品にも期待したい。

ヤマトホウリツ2011/01/31 22:09

横手康史『登山の法律学』東京新聞出版局

遭難や事故、引率登山やリーダーの役割など様々なケースにおいて、法的な責任や倍賞責任がどうなるのかを解説した書。

最近は、『連れて行ってもらう』という意識が高い中、多くの登山者に本書を読んで、自己判断、自己責任を考えて欲しいと思います。