Phantom Peaks - ファントム・ピークス2011/03/01 23:14

北村一光『ファントム・ピークス』角川文庫

突然、北アルプスの麓の街を襲う神隠し。
その正体は何なのか。

ありえないがありそうな話の展開で、はらはらと緊張感が続く。

一気に引き込まれてしまう、面白い本です。
残念なのは、著者がこの一冊で他界してしまったこと。
もっと、沢山の作品を残して欲しかった。

北壁に舞う2011/03/05 10:42

長谷川恒男『北壁に舞う』集英社文庫

長谷川恒男のグランドジョラス北壁の厳冬期登攀記録。
このグランドジョラス北壁の完登をもって、日本人として初めてヨーロッパ三大北壁の冬期単独登攀者となった。

いろいろな思い出、回想などと共に登攀記録が綴られてゆく。

.子供や青少年向けに書かれたものかも知れない。

行きぬくことは冒険だ!!2011/03/09 21:21

長谷川恒男『行きぬくことは冒険だよ』集英社文庫

長谷川恒男の冬期三大北壁登攀日誌に講演録やウルタルII峰での無線通信録をまとめた一冊。

奥さんのあとがき、文庫版あとがき、夢枕獏の解説まで全てが良いです。
惜しい人を短命で亡くしてしまった。
彼が生きていればいまの山ブームも違ったものになっていたのでは。
よく見ると私の父と同じ歳でした。

林野庁はいらない2011/03/12 19:09

三俣山荘撤去命令を撤回させる会編『山小屋はいらないのか』リベルタ出版

林野庁のめちゃくちゃな行政をきっかけに始まった行政訴訟。

山小屋の地代の大幅な値上げとその裏に隠れた林野行政を語る一冊。
合法的かつ上げ組織の厚生労働省よりもひどい組織があったことに驚いた。
どちらも似たようなものか。
いまの花粉症の大流行も林野庁の愚策のせいだろう、みんなで倍賞訴訟をしたら面白いと思う。

いま、水源林を外資に買われているのも林野庁の愚策のせいではないのか。

タイトルは『山小屋はいらないのか』だが、『林野庁はいらないのか』で良いと思う。答えは一つしかない。

約束の地はどこだ2011/03/26 08:41

樋口明雄『約束の地』光文社

八ヶ岳、南アルプスの麓に転勤してきた環境省キャリア官僚の葛藤。

野生鳥獣保全管理センター(WLP)を舞台にした野生動物と人間、人間同士の対立と協調の物語。

環境破壊により突然変異した寄生虫。寄生虫に蝕まれてゆく山の主。主を追い続ける老齢猟師。ヒステリックな動物愛護団体。さらに同僚の不審死がからみ犯人探しが始まってゆく。

『男たちの十字架』『光の山脈』に続く南アルプスを舞台にした小説です。

登山者のためのファーストエイド・ブック2011/03/27 15:50

悳 秀彦『登山者のためのファーストエイド・ブック」東京新聞

登山で想定される様々なケースに対しての対応法を説いた本。

状況によりどのような装備を有しているかで違ってくるのでなかなか救急グッズをどうするかの判断は難しい。

まずは、救助を呼ぶという点は非常によく理解できた。
救急法も日進月歩で変わっていくので常に新しい情報をインプットするようにしたい。

死導標ほか2011/03/29 22:06

森村誠一『死導標』光文社文庫

村誠一の山岳ミステリー短編集

純愛物からドキッとするものまで、いろいろで楽しめます。
夢の虐殺や北ア山荘失踪事件が良かったかな。

収録作
 死導標
 醜い高峰
 北ア山荘失踪事件
 高燥の墳墓
 裂けた風雪
 垂直の陥穽
 夢の虐殺