凍樹の森2011/08/28 20:31

谷甲州『凍樹の森』徳間文庫

谷甲州のマタギを題材にした一冊。
物語は日露戦争に勝利した後の秋田の山から始まる。

大陸に渡り、凍てつく大地での攻防。

とても面白い一冊でした。

行きぬくことは冒険だ!!2011/03/09 21:21

長谷川恒男『行きぬくことは冒険だよ』集英社文庫

長谷川恒男の冬期三大北壁登攀日誌に講演録やウルタルII峰での無線通信録をまとめた一冊。

奥さんのあとがき、文庫版あとがき、夢枕獏の解説まで全てが良いです。
惜しい人を短命で亡くしてしまった。
彼が生きていればいまの山ブームも違ったものになっていたのでは。
よく見ると私の父と同じ歳でした。

Phantom Peaks - ファントム・ピークス2011/03/01 23:14

北村一光『ファントム・ピークス』角川文庫

突然、北アルプスの麓の街を襲う神隠し。
その正体は何なのか。

ありえないがありそうな話の展開で、はらはらと緊張感が続く。

一気に引き込まれてしまう、面白い本です。
残念なのは、著者がこの一冊で他界してしまったこと。
もっと、沢山の作品を残して欲しかった。

黄色い牙2011/02/22 21:45

志茂田景樹『黄色い牙』講談社文庫

志茂田景樹の本を初めて読んだ。
学生の頃、凄く過激なファッションでテレビに出ていたオッサン程度にしか思っていなかった。
本作はマタギの伝統をかたくなに守り抜く佐藤継憲を主人公として、そのまたぎの里である露留を舞台に展開していく。
幼かった主人公の成長がとても逞しい。マタギの衰退していく様子が悲しい。
マタギ小説としてはなかなかの一冊です。

氷結果汁の森2011/01/21 23:08

熊谷達也『氷結の森』集英社文庫

熊谷達也の「森」シリーズの「マタギ」三部作の最終巻。
これまでの『邂逅の森』や『相克の森』も良かったですが、本書もとても良い。

主人公の矢一郎の性格が清々しい。
樺太の自然と彼を取り巻く人物達が魅力的だ。

熊谷達也、恐るべし。