El Colombian Dream2006/11/06 12:08

”El Colombian Dream"
監督はFELIPE ALJURE。
これまで映画の助監督やテレビの監督を行ってきた人らしい。監督となるのはこの作品が初めてのようだ。

舞台はGirardot。監督の生誕の地。

映画の方は、双子の兄弟と女の子が麻薬販売を通して簡単にお金を稼ぐことを覚えてしまうが、そこから犯罪に巻き込まれていく。

14年前に中絶されこの世に生を受けることの無かった第三者の男の子の視点で物語が語られていく。

テーマは”生と死”に置かれているようだ。「生と死なら死のほうが良い」、「コロンビアに生まれるなら死のほうがましだ」といった台詞が出てくる。
この映画で、監督はコロンビア人達に何を伝えたかったのか。
生きていくにふさわしい、良い国を作っていくべきだといいたかったのか今のスペイン語力では理解し切れなかった。

映像はArtistic、内容はPoeticな感じで複雑な映画だった。

『瀕死のライオン』2006/11/13 12:28

麻生幾『瀕死のライオン』幻冬舎

久しぶりに麻生幾の作品を読んだ。
全編書き下ろしの本書は、出張者から頂いた。

久しぶりに血が熱く沸き立った。
最初に麻生の作品を読んだのは『宣戦布告』だったと記憶している。
国家の危機に対し、現在の日本では何も対処できない現実を強烈に突きつけられ、愕然としたことを記憶している。

本書は、超法規的な特殊作戦活動を展開する「ポリティカル・ウォー」を目的とする戦いのエリート達が北朝鮮に潜入し隠密に核輸送計画を破壊していく。
戦う男達の心理と共に、政治の動き、日朝双方の特殊部隊の動きとテンポ良く物語が展開していく。

そして、最後に男達は任務を遂行する。

ハリウッド映画以上だし、福井春敏の『亡国のイージス』並みに面白い本だった。
展開する物語のディーテイル描写は柘植久慶よりも面白い。
久々のヒット作です。
お勧め度★★★★★

久しぶりの警察小説2006/11/14 08:01

堂場舜一『孤狼』中公文庫

これも、出張者から頂いた書籍
たぶん自分では買うことが無い本だろう。
内容を見るとたぶんシリーズ物になっているとおもう。

主人公の鳴沢刑事は、理事官からの特命を受けて行方不明になった警察官を探していく。
その中で、警察内部の不正が明らかになっていく。
巨漢の相棒と共に警察の不正を明らかにしていく。

展開は、テレビドラマのような感じで、それぞれ役者が誰が良いかなどが頭を巡った。

なかなか楽しめる一冊だった。
時間つぶしにどうぞ。

ハードボイルド2006/11/16 13:27

北方謙三『煤煙』講談社文庫

初めて北方を読んだと思う。
「ハードボイルド」の定義が何なのかわからないが、読後の感じは船戸与一に似た感じがある。

個人的には主人公が死んでしまう小説はあまり好きではないし、これまでその物語の展開に納得できた物はない。
本書も自分であれば違った結末を考えたのではないかと思う。

40歳の弁護士青井が、毀れることを求めて落ち崩れていく物語である。
社会の理不尽に対し法律で対抗していくが、個人的には交通事故事案を最高裁まで戦ってどのような判決が出るのかに興味があった。

まあ、そこそこの小説ではなかったかと思う。

渇き2006/11/27 12:52

T・ジェファーソン・パーカー/渋谷比佐子訳『渇き』講談社文庫

出張者に頂いた本を読んだ。
もともと、外国人作家の本はあまり読まない。これまで、一時期トム・クランシーにはまった時が有ったがそれ以来かもしれない。

本件は、映画化してもちょっと暗い『セブン』のようなものになってしまうのではないか。
FBI捜査官と新聞記者が復讐をするために元FBI捜査官に潜入捜査を掛ける無いようだ。
そこには、白人主義や人種差別なども絡むが面白い本ではなかった。

コロンビア住んで教えて2006/11/28 11:16

三津野真澄『コロンビア住んで教えて』JETRO

コロンビアで青年海外協力隊員として活動した著者の経験、活動の苦労と外から眺めてみた日本が書かれている。

私も22歳から25歳までをこのコロンビアで過ごしてみて、初めて長期間海外に住んでみて見えてくる日本の姿が有った。
あれから10年の年月を経て再びコロンビアに駐在しているが、双方の国に良いところもあれば悪いところもある。
海外旅行や海外からの渡航者が増えている今、それぞれの視点から良いところだけを取り込んでお互いがもっと良い国になっていければ良いのにと感じる。

コロンビアは10年間で大きく発展したが、人々の営みは大きくは変っていない。家族のつながりを大切にしながら、大らかに生きている姿は私達日本人も学ぶことが沢山ある。