嗚呼、鷲ヶ峰2010/08/09 10:59

新田次郎『鷲ヶ峰物語』講談社文庫

新田次郎の短編集

「鷲ヶ峰物語」はミステリ作品で面白かった。
どの作品もとても良いです。

収録作
 『鷲ヶ峰物語』
 『谷川岳春色』
 『万治の石仏』
 『「妙法寺記」原本の行方』
 『大地震の生霊』

恐るべしチンネの裁き!!2010/08/16 21:35

新田次郎『チンネの裁き ・ 消えたシュプール』新潮文庫

新田次郎の短編集

推理小説、サスペンス仕立ての短編です。
それぞれが、あっと驚く結末で楽しめます。
個人的には、『消えたシュプール』が好きだ。

収録作
『チンネの裁き』
『錆びたピッケル』
『新雪なだれ』
『消えたシュプール』

垂直の上と下と中間点。2010/08/21 18:54

小森康行『垂直の上と下』中公文庫

登山ブームに沸いた昭和の登攀記。より困難なルートの開拓に初登攀を争う様子がとても良い。
ベルニナ山岳会からJCCへと移籍し、優秀なクライマー達と次々に新たなルートを開拓していく。当時の様子が活き活きと目に浮かびます。

どこで襲われるか、突然死2010/08/30 13:15

柏澄子『ドキュメント山の突然死』山と渓谷社

山渓の『ドキュメント遭難』シリーズの突然死編

山では年配の登山者が多いので、知っておくと対処の方法が広がる。
突然死は年配のものだけかと考えていたが、若い人でも心筋梗塞や脳梗塞の可能性もあり、日々のトレーニングと体調管理が必要だ。
リーダーをやる場合には、メンバーの既往症なども把握しておく必要があるだろう。

偽りの快晴で岩壁の掟を知る。2010/08/30 13:24

新田次郎『岩壁の掟・偽りの快晴』新潮文庫

新田次郎の山岳短編集

『岩壁の掟』は短編で発表された連続物を一つにまとめたもの。
いずれの作品も遭難に絡むものが多い。
この中の作品では『クレバス』が好きだが、できればハッピーエンドにして欲しかった。山は時として非情になるのだろう。

収録作
 『岩壁の掟』
 『偽りの快晴』
 『薬師岳遭難』
 『クレバス』
 『翳りの山』
 『岩壁の九十九時間』