マッターホルン北壁、凄まじい!!2010/07/11 11:00

小西政継『マッターホルン北壁』中公文庫

山岳同志会によるアルプス三大北壁の一つ、マッターホルンの登攀記録。

登攀記録も面白いが、この小西さんの本はアルプスの登山史や、食料や装備品などへの考察なども記載されており参考になる一冊だ。

装備などは当時と今を比較することも面白い。

確かに生きる、どう生きる?2010/07/11 11:01

野口健『確かに生きる-落ちこぼれたら這い上がればいい』集英社文庫



野口健の若者へのメッセージ本
彼の生い立ちから、登山経験などを通してどのような目標を持って生きるべきかを説いています。

改めて、自分と似ているところがあるなと感じるが、自分と野口との違いは、「行動力」だと思う。
夢をあきらめず、頑張らねば。

ぶっちゃけ、使えます。教科書になかった登山術をマスターしよう!!2010/07/17 10:34

山岸尚将『教科書になかった登山術』東京新聞

登山の技術解説書などは沢山出ている。
自分のものにするためには実践での経験を積まねばならない。
実際にやってみると、「これで良いの?」と思うことも沢山ある。

本書は、経験の中から技術書では教えない使える技術を紹介している。
また、アイスクライミングや山での「雉打ち」についての考察なども興味深い。

経験をつんでいる山ヤや沢ヤにお薦めの一冊です。
あくまで、登山は自己責任ですので。

山頂に立つ。2010/07/25 12:07

クリント・ウィリス編『山頂に立つ-登山家たちのサバイバル』扶桑社セレクト


山岳小説の中から、良い場面を集めたオムニバス。
読み応えがあり、是非とも原作を読んでみたくなる本です。

山岳小説を知るにも良いものだと思います。
最後の「マイナス148度」は西前四郎の「冬のデナリ」とも重なります。両方ともお薦めです。

収録作
 「デヴィルズ・サム」ジョン・クラカワー
 「希薄な空気」グレッグ・チャイルド
 「エヴェレスト」スティーヴン・ヴェナブルズ
 「危険な連絡将校」ジョン・クリマコ
 「冷酷なる大地」ジョー・タスカー
 「ジャイニング・マウンテン」ピーター・ボードマン
 「雪豹」ピーター・マシーセン
 「マイナス148度」アート・デイヴィッドソン

われ生還す。俺、どうする!?2010/07/25 12:10

クリント・ウィリス編『われ生還す-登山家たちのサバイバル』扶桑社セレクト

山岳小説の中から、良い場面を集めたオムニバス。
読み応えがあり、是非とも原作を読んでみたくなる本です。

山岳小説を知るにも良いものだと思います。

収録作
 「わが恐怖の山」デイヴィッド・ロバーツ
 「エヴェレスト西稜」トム・ホーンバイン
 「K2/ 非常な山」ロバート・ベイツ&チャールズ・ハウストン
 「処女峰アンナプルナ」モーリス・エルゾーグ
 「ナンダ・デヴィ」エリック・シプトン
 「ナンダ・デヴィ登頂」H・W・ティルマン
 「エンデュアランス号」アルフレッド・ランシング

雪のチングルマ恐るべし、釜トンネルの幽霊恐るべし2010/07/31 10:37

新田次郎『雪のチングルマ』文春文庫

新田次郎の山岳遭難を主題とする短編集

いずれもミステリー形式に書かれていて短編ながらも読み応えのあるものだ。
改めて、新田次郎の文才に驚かされる。
雪のチングルマは新人の心理状態が良く書かれている。
春富士遭難は、登山を行う上での状況判断への示唆が多い。

収録作
 『雪のチングルマ』
 『羽毛服』
 『コブシの花咲く頃』
 『春富士遭難』
 『赤い徽章』
 『真夜中の太陽』