社会保障の行方 ― 2005/08/27 12:10
中垣陽子『社会保障を問いなおす-年金・医療・少子化対策』ちくま新書
郵政民営化法案が参議院で否決され衆議院が解散した。
各政党マニフェストを作成し、選挙準備が進んでいる。
目先の改革ばかりが目立ち、これからの5年後、10年後の日本のあるべき姿が見えてこない。
本書は、社会保障がどうあるべきか、「身の丈あった」「安心感のある」「不公平感の少ない」「分かりやすい制度」の4つの原則のもとに年金、医療、少子化対策のあるべき姿を論じている。
すべてが分かりやすく、社会保障を考えて見る際の入門書としては優れた本であると思う。
これを入り口にさらに深い議論を政治化には行ってもらいたい。
猪瀬直樹『ミカドの肖像』小学館文庫
西武グループ総裁、堤義明が逮捕されたのをきっかけに読み出して見た。
「ミカド」をめぐるさまざまな話が展開されるがそれらの相関関係、関係性が良く分からない。
とても読みにくい本だった。
猪瀬直樹は道路公団民営化を一生懸命やっているが、狙いやあるべき姿がよく見えず、こちらも良く分からない。
浅田次郎『珍妃の井戸』講談社文庫
久しぶりに浅田次郎を読んだ。
『蒼穹の昴』に次ぐ近代中国を舞台とする物語であるが、感動は今ひとつだった。
文体が芥川龍之介の『藪の中』と同じように、ひとつの事件をいろいろな人の視点、証言でつないでいく。
登場人物が深く書かれていた分、『蒼穹の昴』の方が読み応えはあった。
個人的には短編の方が好きだ。『歩兵の本領』はとても印象に残っている。
郵政民営化法案が参議院で否決され衆議院が解散した。
各政党マニフェストを作成し、選挙準備が進んでいる。
目先の改革ばかりが目立ち、これからの5年後、10年後の日本のあるべき姿が見えてこない。
本書は、社会保障がどうあるべきか、「身の丈あった」「安心感のある」「不公平感の少ない」「分かりやすい制度」の4つの原則のもとに年金、医療、少子化対策のあるべき姿を論じている。
すべてが分かりやすく、社会保障を考えて見る際の入門書としては優れた本であると思う。
これを入り口にさらに深い議論を政治化には行ってもらいたい。
猪瀬直樹『ミカドの肖像』小学館文庫
西武グループ総裁、堤義明が逮捕されたのをきっかけに読み出して見た。
「ミカド」をめぐるさまざまな話が展開されるがそれらの相関関係、関係性が良く分からない。
とても読みにくい本だった。
猪瀬直樹は道路公団民営化を一生懸命やっているが、狙いやあるべき姿がよく見えず、こちらも良く分からない。
浅田次郎『珍妃の井戸』講談社文庫
久しぶりに浅田次郎を読んだ。
『蒼穹の昴』に次ぐ近代中国を舞台とする物語であるが、感動は今ひとつだった。
文体が芥川龍之介の『藪の中』と同じように、ひとつの事件をいろいろな人の視点、証言でつないでいく。
登場人物が深く書かれていた分、『蒼穹の昴』の方が読み応えはあった。
個人的には短編の方が好きだ。『歩兵の本領』はとても印象に残っている。


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