切腹の歴史2006/06/01 20:23

山本博文『切腹-日本人の責任の取り方-』光文社新書

日本人の責任の取り方と副題にあるが、中身は切腹の歴史や武士社会で切腹がどのように取り扱われてきたかが中心であった。

お家を守るために下級武士に責任を負わせ『詰腹』を切ることが現在の官僚社会にも連綿と続いているのではと感じてしまう。

あまり知られていなかった武士の責任の取り方、武家社会の中身がわかる面白い一冊だった。

世界の民族とその歴史2006/06/02 20:27

21世紀研究会編『民族の世界地図』文春新書

世界各地の民族の歴史とその成り立ちが良く理解できた。
これまで知っているようで知らなかった内容であり国際社会を理解するうえでは必要な内容である。

特に中東情勢については歴史を理解しておかないと現在の流れが理解できない。
さらに詳細な内容を知りたくなる。現在のアフガニスタンやイラクの情勢等も踏まえると、大国に翻弄されてきた歴史であるといえる。

国際関連の仕事をする上では必読の書であると思う。

緒方貞子という生き方。2006/06/03 20:34

東野真『緒方貞子-難民支援の現場から-』集英社新書

国連高等難民弁務官として歩いてきた緒方貞子の半生を綴った1冊。
NHKの番組を作成するのにインタビューを行ったものが元となっている。番組は見ていないが、緒方がどのような哲学でどのようなことを行ってきたのか、大国の利害で動く国連でどのような活動を行ってきたのかを知ることができる一冊であった。

我が国に欠けているのは政策を担う官僚や政治家にこのような哲学、この国の未来が見えていないことだろう。
彼らにこそ読んでほしい一冊である。

さらば外務省!!2006/06/04 20:59

天木直人『さらば外務省!-私は小泉首相と売国官僚を許さない』講談社+α文庫

元キャリア外交官だった著者が外務省の内実と小泉外交への批判を展開する。
一部はうなずける部分もあるが、多くは愚痴のように感じてしまう内容であった。
本当に日本の社会を変えていけるのか、今後の著者の活動に期待をしたい。

『容疑者室井慎次』2006/06/05 21:04

DVDで『容疑者室井慎次』を観た。

これまでの『踊る大捜査線』とは違い、サスペンス調であったが、警察官僚の仕組みをよく理解していないので細かな部分は良くわからなかった。
官僚機構内部での権力争いに巻き込まれたようであるが、警察庁と警視庁、検察庁、公安警察などそれぞれの役割や位置づけがわからず残念だった。
これらを事前に理解したうえで見るとまた理解が違うと思う。
再び観てみたい。

交渉人 真下正義2006/06/07 23:51

DVDで「交渉人真下正義」を見た。

これで「踊る大捜査線」シリーズをすべて見たがやはり普通の警察ものが面白い。
本作もなかなか面白かったが結局犯人が不明でちょっとがっかりだった。
次回作に期待したい。
織田裕二には早く良くなってほしい。

国際経済2006/06/09 16:12

清野一治『図解国際経済のしくみ-為替相場から、G7とサミットの役割まで』PHP文庫

副題のとおり、1ページに1テーマで国際経済について非常にわかりやすく解説がされた書。
グローバルマーケットがどのようにつながっているのか大枠を知るには良い本である。
本書を入門としてさらに詳細な書籍に入ると理解しやすいと思う。

ローレライ2006/06/10 16:14

DVD『ローレライ』

太平洋戦争を舞台に潜水艦を題材としてどのようなストーリーが展開するのか楽しみだった。
期待を裏切らず、面白く観ることができた。

しかし、『亡国のイージス』同様に原作本の方がさらに数倍面白そうだ。ぜひ、原作を読んでみたいと思う。

CONFIDENCE2006/06/11 16:17

DVD『CONFIDENCE』

アンディ・ガルシア、ダスティン・ホフマンが出ていて面白いかなと思い借りてみた。
『オーシャンズ11』並みに、次から次にだまされる感じで面白く見れた。
終わり間で展開が予想できないスリリングな映画だった。

情報と国家2006/06/20 22:55

江畑謙介『情報と国家-収集・分析・評価の落とし穴』講談社現代新書

軍事評論家として活躍する江畑の本を初めて読んだ。以前に読んだ情報の書籍にたびたび引用されていた。

前回読んだ本より、内容も良くわかりやすかった。情報に接するときに留意するべき点は今後の業務に活かしていきたい。