死の芳香とは!?2009/03/07 00:25

新田次郎『八甲田山死の彷徨』新潮文庫 新田次郎の長編作。 青森第五連隊と第三十一連隊による、厳冬期の八甲田山系雪中行軍を舞台に、両連隊を待ち受ける雪との格闘を描いた書。 映画を持っているのだが、まだ見ていない。 明治は好きな時代だが、こんな事件もあったことを忘れてはいけない。 冬山を上る人、必読です。

富士山を汚すのは誰!?2009/03/10 23:12

野口健『富士山を汚すのは誰か』角川ONEテーマ

新田次郎の富士山関連の『芙蓉の人』、『富士に死す』を読んだからではないが、野口の富士山の本を読んでみた。

はっきり言って、環境問題は何が本当のことなのかわからない。
物理で学んだように、アルキメデスの法則を知っていれば北極、南極の氷が解けても海面は上昇しないことはわかる。
そのことをはっきり言っている学者もいる。

温暖かも、冬の暖房費の節約ができれば燃料が高騰しているおり、家計が助かる人も多いのではないか。
長い地球の歴史の中で、一部分だけを取り出して論じても意味が無いところもある。

捨てたごみは、拾いましょう。自然を大切にしましょう。と環境教育として教えているが、「道徳」の問題では無いのかとも思ってしまう。

ちょっと環境に興味を覚えており、まったく違う意見の本も読んでいるので自分なりに環境問題、温暖化を考えてみたい。

どうなってるんだ!?環境問題2009/03/14 19:39

武田邦彦『暴走する「偽」環境ビジネス』ベスト新書

環境問題を科学的に見て、その嘘偽りを暴いている本。
とても論理的、科学的で信じていた環境問題がすべて嘘だというのはショックが大きい。

すべてを信じているわけではないが、世の中何を信じてよいのかわからなくなる。
第一章のNHKだけは今までも信じていなかったので、いたく同意します。

環境問題に取り組んでいる人、一読の書です。

嗚呼、憧れのアラスカ2009/03/25 21:27

新田次郎『アラスカ物語』新潮文庫

新田次郎の歴史小説、山岳小説は高校生のときに読み漁ったが、これはまだ読んでいなかった。

高校生のときに読んでおけば、野田知佑の本がもっと面白く感じれたかも知れない。

明治期にアメリカにわたった日本人が、アラスカの北端にたどり着き、エスキモーを導いていく実話に基づいた話で、こんな日本人がいたのかと驚いた。

同じ日本人でも幕末から明治の日本人と現代の日本人は明らかに人種が違うと多々感じる。
同じ日本人の血を引くものとして時々、恥ずかしく感じることがある。

文明開化を生き抜いた日本人の侍魂を見せ付けられる。

野球の侍Japanとか、簡単に「侍」と使って欲しくは無い。

いまの日本人は駄目だと思う方にお薦めの一冊です。

雪崩学を知って、サバイバル力を高める2009/03/29 10:32

北海道雪崩事故防止研究会編『決定版 雪崩学』山と渓谷社

雪崩発生の仕組み、危険判断の方法、セルフレスキュー、最新の装備まで幅広く体系的にかかれた一冊。

これまで、雪崩発生の仕組みを科学的に書いたものは読んだことが無かった。

雪山、スキー、スノボをやる人たちは一読すべき書だと思う。
読んだから防げるのではなく、実際にスノーピットやプローブの練習などを積極的に積んで行きたい。

今シーズンはもう終わりだが、来シーズン前には再度読み返してみようと思う。