狩人という生き方2010/01/02 10:25

熊谷達也『邂逅の森』文春文庫

マタギ関係の本などを探していたら、彼のこの本に出会った。
マタギとして生きていく富治の生涯を描いた一冊。

最後のヌシとの戦いは壮絶だ。
狩人の生活にあこがれてしまう。
本当の男とたちといった感じです。

山背郷2010/01/04 22:06

熊谷達也『山背郷』集英社文庫

熊谷達也の短編集。
マタギ物、漁師物など9編が納められている。
彼が描く家族像がとても清々しい。

現代の日本は「家族」を失ってしまっていないだろうか。

収録作
 潜りさま
 旅マタギ
 メリイ
 モウレン船
 御犬殿
 オカミン
 艜舟
 皆白
 川崎船

熊谷達也、とても良いです。ファンになりました。

奥深き珈琲2010/01/09 07:39

嶋中労『珈琲に憑かれた男たち』中公文庫

日本人は、書でも花でもお茶でも何でも道を求めていく。
そして書道、華道、茶道などが生まれる。

本書で取り上げられている3人は、独自に珈琲道を求め生きていた人たちではないか。
豆の選び方、焙煎の仕方、ドリップの仕方などに一度、一秒、一グラムでの完璧を求めていく。

珈琲は焙煎だとは何度も聞いていた。しかし、そんなに違いは無いだろうと思っていた。
本書を読んで、今まで飲んでいた珈琲はなんだったのか疑問になった。
本当に美味しい珈琲を飲んでみたいと思う。

青春を山に賭けたかった2010/01/14 23:00

植村直己『青春を山に賭けて』文春文庫

この本、何度読んだだろう。何度読み返しても楽しい本だ。

野口はのこ本を読んで山を始めたが、自分は山を始めてこの本を読んだ。植村にあこがれて年間100日の山行を目指したこともあった。

登山は続けているが、彼には近づけていない。誕生日が同じことに運命を感じているが、偉大すぎます。