青春群像は群青色2010/04/01 22:47

佐瀬稔『喪われた岩壁-第2次RCCの青春群像-』中公文庫

佐瀬の本で、森田勝を取り上げた『狼は帰らず』、長谷川恒夫『虚空の登攀者』、山田昇の『ヒマラヤを駆け抜けた男』の3冊が同じく、中公文庫から出ている。
本書は青春群像として、第二次RCCの設立にかかわった男達が取り上げられている。

いつ死ぬかもわからない戦争の合間に、岩壁に命をぶつける男たち。
岩登りに新たな風を吹き込んでゆく。
そして、第二次RCCとしての集結。
戦後のクライミング史が実在の人物を通して綴られてゆく。

今では当たり前になっている岩のグレーディングやボルトなどの歴史もわかる。
クライマー一読の書です。

個々のクライマーを取り上げた本よりも本書の方が個人的には楽しかった。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://plazadetaro.asablo.jp/blog/2010/04/01/4989080/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。