海軍、軍令部総長2007/05/06 13:04

吉田俊雄『四人の軍令部総長』文春文庫

コロンビアに来て、読書の数が思いっきり減り読むスピードもすごく遅くなってしまった。

この本は、2月にBogotaであったバザーで見つけたものの1冊。
以前に、このブログに書いた『海軍名語録』文春文庫と一緒に買ったもの。

本書は、太平洋戦争を開戦するに至る経緯、その後の戦い、終戦までを海軍軍令部を中心に書いたもの。

本書の内容が真実であるならば、日本はこのような人々に国家の命運を弄ばれたのかと腹立たしくなる。

良く訓練された下士官、機関士、戦争に協力し散っていった兵士達はさぞ無念だったろうと感じる。

日本海海戦、真珠湾攻撃の呪縛から抜けられなかった日本国帝国海軍。
現在の海上自衛隊にこの精神が繋がっていないことを切に祈る。

陸軍参謀として瀬島龍三も登場する。
彼は戦後、伊藤忠商事会長、中曽根内閣の参謀など要職を歴任し亜細亜大学の理事長なども行っている。

引き続き、本著者の別作品が読みたくなった。
日本に帰ったら探してみよう。