過去の書評 【1】2004年12月2005/07/01 13:02

2004年12月6日

【最近読んだ本】
船戸 与一『虹の谷の五月』集英社文庫
 船戸の直木賞受賞作。少年の視点で、成長とフィリピンのある村での事件が語られていく。船戸の終わり方はやはり好きではない。主人公は死ななかったが、準主人公や立派な日本人医師があっという間に殺されてしまった。フィリピンの行政システムが良く分かった。これは、今後仕事にも役立ちそうだ。

浅田 次郎『プリズンホテル』(夏・秋・冬・春)集英社文庫
 極道が経営するホテルを舞台に、四季を通して様々な人間模様が展開される。
 多くの悩みを抱える人達が、極道とホテルの暖かさに癒されていく。
 涙ポロポロの感動作品だった。やっぱ、浅田は人を泣かせるコツを心得ている。

柘植 久慶『21世紀サバイバル・バイブル』集英社文庫
 柘植のサバイバル教本の最新刊。今回はテロ対策が追加されている。今までの本のほうが、様々な防災グッズ等が詳しく解説されていた。
 海外転勤の際には携行したい一冊だ。
 何度も頭の中でシュミレーションを行い、有事の際にはしっかりと対応できる男になりたい。家族もしっかり守っていこう。

本多 勝一『本多勝一はこんなものを食べてきた』七つ森書館
 本多少年が伊那谷で過ごした少年時代。伊那谷の文化と少年の成長が自然の食べ物を通じて描かれる漫画。伊那の文化が良く分かる面白い本だった。
 災害時や緊急時のサバイバルにも使える本だった。食べれる植物や昆虫を覚えておきたい。